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2011.03.30 (Wed)

直説法か接続法か

La Mare au Diable

「ふらんす」3月号掲載分の『魔の沼』、ようやく精読しました。
残念ながら、それ以前の2作品(『悲しみよこんにちは』&『マノン・レスコー』)
ほどは楽しめませんでしたが、以前にも書いたように意外な発見も多く、
色々と勉強になった半年間の連載でした。
あくまで抜粋なので、読んだのはほんの一部ですが、
作品の雰囲気だけでも味わえたことは、満足しています。

これで気分さっぱり一区切り、と行きたいところだったのですが、
この最終回の中で、どうも解せないことが一点あるんです。
フランス語上級者の方、もし分かったら教えてください。

自分の一方的な片想いだと思い込んでいた主人公ジェルマンが、
相手のマリーから、秘めていた愛を告白された直後の箇所です。
一文が恐ろしく長いですが(^^ゞ、とりあえず原文のままの抜粋します。

Germain serait devenu fou, si son fils qui le cherchait et
qui entra dans la chaumière au grand galop sur un bâton,
avec sa petite soeur en croupe qui fouettait avec une branche d'oiser
ce soursier imaginaire, ne l'eût rappelé à lui-même.

一行目の途中から2行以上がfilsに掛かる関係詞節なので、
原文はとても長いですが、文構造のメインだけ取り出すとこうなると思います。
Germain serait devenu fou, si son fils ne l'eût rappelé à lui-même.
(もし息子が彼を我に返らせていなかったら、ジェルマンは気がふれてしまっていたことだろう)

このような過去の事実に反する仮定をする文は、
フランス語の場合は、「Si+直説法大過去, 条件法過去」ですよね?
何故、上記の原文で si son fils l'eût rappelé になっているんでしょうか?
本来なら、si son fils l'avait rappelé じゃないかと思うんですが。。

eût rappelé だと接続法大過去です。
ちなみに、こういうケースでイタリア語では接続法を使うので、
(確かスペイン語でも、接続法ですよね?!)
私自身も頭の整理が大変なんですが(^^ゞ、
フランス語の場合は、仮定文で接続法は使わないと記憶しています。
この原文は、他の特殊な文法的要素が関係しているんでしょうか?
かなり混乱気味です(^^ゞ
分かる方がいらしたら、是非教えてください。
よろしくお願いします。


後日追記:
頂いたコメントのお陰で、解決しました。 詳しくはコメント欄をご覧ください。

テーマ : フランス語 ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT  |  17:59  |  フランス語  |  CM(4)  |  Top↑

*Comment

■はじめまして!

去年からNHKの語学講座を複数聴くようになり、こちらのブログを知ったのもそれがきっかけだったと思います。
コメントするのは初めてなので、間違いがあったらスミマセン。

お尋ねの件ですが、これは「条件法過去第2形」というもののようです。
学生時代に使ったテキストからそのまま引用します。
「条件法過去のかわりに接続法大過去を用いることがある。これを条件法過去第2形と言う。si につづく条件節で直説法大過去にかわって用いられることもある。」

以下、例文がふたつあり、それによると、条件法過去第2形には
1.Si +直接法大過去, 接続法大過去
2.Si +接続法大過去, 条件法過去
のふたつの形があり、今回は2.の形ということだと思います。

調べやすいテキストでいまだに重宝しているのですが、使っている私はまったく記憶・活用できておりません(汗)
Flora |  2011.03.30(水) 22:55 |  URL |  【コメント編集】

■Floraさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
「条件法過去第2形」なんて、初めて知りました。きっと書き言葉で使われる例外的な用法なんでしょうね。それにしても、条件節・帰結節のどちらでも接続法大過去が使われる可能性があるんですね。驚きました(^^ゞ ラジオ講座で扱う基本文法しか知らないので、教えていただいて本当に助かりました。丁寧なコメントに感謝です。 
これからもよろしくお願いします。
maria |  2011.03.31(木) 07:22 |  URL |  【コメント編集】

■遅ればせながら

こんばんは。遅いコメントですが…。
mariaさん、Floraさん、ありがとうございました。私も勉強になりました。
いやー、私、この法則知りませんでした(たぶん)。へぇ~、という感じです。接続法過去や条件法過去の辺りを適当に流してきた証拠だなぁ…と反省しました。

mariaさん、仏検申し込まれたんですね。おそらく大丈夫でしょう。伊検の1級の到達の早さにびっくりしましたので、仏検もあっという間に私を抜いて先に1級に到達出来ると思います。でもそれは鈍足な私にも刺激になりますので、是非仏検も1級目指して頑張ってください!
franc-tireur |  2011.04.24(日) 22:42 |  URL |  【コメント編集】

■franc-tireurさん

コメントありがとうございます。☆この「条件法過去第二形」は、標準とは違うようなので、きっと検定などで登場することはないんでしょうけど、小説などには案外普通に使われているのかもしれませんね。今回は書き写した上での精読だったからこそ気が付きましたが、普通に読むだけだったら気づくこともなかったと思います。 
仏検、申し込みはしましたが、問題集をやっても出来ないセクションは全然出来ないので、「おそらく大丈夫」と言われると逆にプレッシャーです(^^ゞ 1級なんて遥か彼方すぎて、まだ現実的に考えられません。まずは2級1次試験をクリアしなくては~。
受験級は違いますけど、お互い頑張りましょう♪
maria |  2011.04.25(月) 06:30 |  URL |  【コメント編集】

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