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2010.03.15 (Mon)

Rossovermiglio

Rossovermiglio

講読クラスのテキストだった『Rossovermiglio』は、
11月に一度読み終えた時点(その時の感想はこちら)と、
改めて授業のために読み直した二度目とでは、自分でも意外なほど読後感が違いました。
一度目にさらりと読んだ時には気がつかなかった作品の魅力に、
学期の最後になってようやく気がついたという感じです(^^ゞ
これから読むかもしれない方のために、ネタバレするようなことは書きたくないのですが、
その重要箇所に触れずして、作品の魅力を語るのは難しいかも。。。(^^ゞ

イタリア上流社会に生まれ育った女性が主人公です。
18歳だった1928年に、親の選んだ会ったこともない男性と結婚するものの、
当初から、ずっと夫に嫌悪感を抱き続ける彼女。
新婚旅行で行ったパリの社交パーティで、偶然居合わせたある男性に心を奪われます。
それから数年後、夫婦関係は相変わらず冷え切った状況の中、
その男性と偶然の再会をしたことで、彼女の人生が変わり始めて・・・・・
って、こんな風に書いてしまうと単なる不倫ものにしか聞こえないかもしれませんが、
実際には、そんな一言では片付けられない奥の深い話でした。

物語の舞台にもなっているトスカーナの美しい風景や、
当時の上流社会の暮らしぶり、戦争や共和国移行といったイタリアの歴史なども、
本当に細かく丁寧に描写されていたと思います。
予習している時には、この細々した描写にうんざりしたこともありましたが(^^ゞ、
こういった背景が、登場人物たちの人格形成や行動にも
大きく影響していたことを考えると、これだけ詳細があったからこそ、
作品の厚みが増したんだと思えます。

物語はずっと、主人公の視点で描写されているのですが、
作品の終盤になって、「手紙」という形で初めて別の視点が登場します。
でもその時点までに、既に主人公に共感してしまっているせいか、
私は一度目は、その手紙もあくまで主人公の目線でしか読むことが出来ませんでした。
それが授業用に、改めて丁寧に読み直したときには、
その手紙を書いた人の視点を受け入れながら読むことが出来たんです。
すると不思議なことに、登場人物たちの恋愛模様に対する印象も変わってきました。
色々な意味で、ホントに切ないです。
(ネタバレしない制約つきだと、こんな言葉でしか表現できません。。(^^ゞ)

以前にも書いたことがありますが、この作品は2008年のカンピエッロ賞受賞作品です。
難解な文体や語彙の豊富さなども含めて、自力では鑑賞しきれなかったかもしれないので、
講読クラスを通して、この作品に出会えて良かったです。
それにしても・・・、ここ数日、ずっと余韻を引きずっています(^^ゞ
まるで映像で観たかのように、作品中の色々な場面が
ふとした瞬間に浮かんでくるんですよね。
映画化されればいいのにな。。。絶対いいと思うんだけど。

1,2年したら、また是非読み直してみようと思います。
著者Benedetta Cibrarioの2作目も出版されているようなので、
そちらにも興味がありますが、きっとまた難しいんだろうなぁ。。(^^ゞ
でも、いずれは挑戦したいです。

テーマ : イタリア語 ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT  |  08:45  |  イタリア語  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

こんばんは
ネタバレできないモドカシさと、この本を読み切った充実感がと~っても伝わってきて、私も興味をそそられました。でも時代物はベースの知識がないと一人で読むのはシンドイですよね^^;いつか挑戦できるかな~。
tiemme78 |  2010.03.18(木) 21:39 |  URL |  【コメント編集】

■tiemme78さん

そうなんです、一番肝心な作品の感想を書けないもどかしさ。。(^^ゞ☆私の勝手な意見ですが、たぶんtiemme78さんにもこの作品は気に入っていただけると思いますので、是非読んでみてください。そして感想をお聞きしたいです♪
maria |  2010.03.18(木) 22:59 |  URL |  【コメント編集】

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