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2009.06.15 (Mon)

「きっと」 と 「たぶん」 の違い

2008年度 アンコールフランス語講座

これは昨年度のアンコールフランス語講座のテキストです。
このところ仏検の問題を解いていて、このアンコール講座の
「きょうの表現」が役立っていると感じることが何度かあったので、
もう一度初めから読み直してみようと思い立ち、先週じっくりと復習してみました。

聴いている当時は気がついていなかったんですが(^^ゞ
文法や語彙、役立つ会話表現など大事なことが満載でした。
仏検の勉強を通してフランス語の基礎が少しは身についた今だからこそ、
このアンコール講座の良さが実感できたのかもしれません。
この復習はとても有益でした。

ただ一点、どうも気になることが。。
92課のスキットで「マリアが試験を受けにきていなかった」と
クラスの仲間同士で話題にしているのですが、そこにこんな台詞が登場します。
Il y a sans doute des raisons à cela.
問題はこの中の「sans doute」です。
テキストの語彙の欄では「きっと」と訳がついていますし、
この台詞も「それには、きっとわけがあるんだよ」の訳が載っています。

私は2008年9月と2009年3月の計2回、この課を聴いている訳ですが、
2回とも、この表現をまったく疑問には思いませんでした。
というのも、sans douteは英語で言えばwithout doubtですし、
スペイン語(sin duda)にもイタリア語(senza dubbio)にも
全く同じ表現はあって、いずれの場合も 「疑いなく、確かに」の意味ですから。

ですが先日、仏検公式問題集の過去問(2008年春季)をやっていたときに、
単語の記述問題でsans douteが「たぶん」という意味で出題されていたんです。
その問題の解説には、「確かに」は「sans aucun doute」としなければならない、
「sans doute」とはしっかり区別して覚えておくように、と書かれていました。

その仏検過去問をやった後だったので、このアンコール講座の「きっと」という訳が
どうも納得できず、辞書(プチ・ロワイヤル仏和辞典)で改めて調べてみたんです。
すると、sans aucun doute「疑いなく、確かに、必ず」、sans doute「おそらく、たぶん」
と別項目で、しかも両方とも赤い字で掲載されていました。
さらに、わざわざ「ポイント!」として、
sans douteは現代フランス語においては「疑いなく」という意味はない
と注意書きまでありました。

辞書にここまで書いてあるくらいですし、公式問題集でも触れているくらいですから、
sans douteは勘違いしやすい表現なんでしょうね。
他の言語から類推すると、特に誤解しやすいような気がします。
その間違いやすい表現をスキットに使って、語彙欄で「きっと」と訳をつけているというのは、
初歩的なミスのように思えてなりません。
(「きっと」 は、どう考えても「疑いなく、確かに」の方の訳ですよね?(^^ゞ)

この昨年度のアンコール講座の素晴らしさを再確認しただけに、
この92課の一点だけが個人的にはとても残念です。
でも、こういうことに気がつけるようになったのも、自分が成長した証でしょうか?(^^ゞ

テーマ : フランス語 ジャンル : 学問・文化・芸術

EDIT  |  08:46  |  フランス語  |  CM(8)  |  Top↑

*Comment

■間違ってたらすいません

こんにちは。
すいません、偉そうにコメント出来るほどのレベルではないのですが、私は「んー、これでも大丈夫なのでは」と思いましたので、やっぱり書きますね。実は暫く識者の方のコメントを待ってたりしたのですが(^^

文脈が不明なので推測ですが、Il y a sans doute des raisons a cela.という文で「それには、きっとわけがあるんだよ」と訳すのは、もちろん sans doute の定義を理解した上で、アリなんじゃないかな~と思います。直訳だと「おそらくそれにはわけがある」となると思いますが、話し手の願望を込めるとこういう訳にひねれるかと。
(願望や推測の構文を使うと、「わけがあった」の部分で過去形を使わなければいけないので多少複雑な文章になり、口語だとそれを避けるために現在時制で単純な文になっているかと)
「きっとわけがあるんだよ」という訳では、「間違いなくわけがある」という意味とイコールにはならないと思います。

ちなみに、Il y a sans aucun doute des raisons a cela.だと、直訳的には「それには間違いなくわけがある」ですが、sans aucun doute は hors de doute ということなので、100%絶対に間違いないという言い切りになってしまい、話し手は既にそのわけを知っていなければ使えないのでは?、と思います。というか、aucun を入れるなら Il y a[avait/a eu] des raisons a cela. とかいうほうが自然かも?

間違っていたらすいませんm(_ _)m いやほんとに。
識者の指摘・追随コメントを期待します~。
franc-tireur |  2009.06.17(水) 12:43 |  URL |  【コメント編集】

■日本語の「きっと」--話者の期待?

わたしはそこまで深くsans douteについて考えたことがありませんでした(^^;。

『新明解国語辞典第五版』で「きっと」を引いてみると、「見込み(期待)通りに何かが行われる事について確信をいだくことを表す」となっています。スキットの訳文で「きっと」が使われているのは、franc-tireurさんがご指摘のように、「マリアが授業に来ないのは、正当な理由があるに違いない」という、話者の期待(マリアを擁護したい気持ち)が込められているからなのかもしれません。

Le Robert Microを引くと、«Vous viendrez? -- San aucun doute»という例文が挙げられています。これは自分のことなので「疑いなく」と言えるのであって、他人のことを推測するとすると、いくら言ってる本人が「きっと、絶対に!」と言ったとしても、100%の確実性は保証されないように思います(わたしも「絶対に」が口癖ですが(^^;)。

やはり、「おそらく、たぶん」の意味であるとふまえつつ、(日本語として)会話の流れで「きっと」という日本語を使ったという感じでしょうか。「おそらく」では、客観的かつ冷徹すぎて、クラスメートを思いやる(心配する)雰囲気が出ないからかもしれません。「たぶん」でも冷たい感じはしないと思いますが(いずれにしてもしょせんは「他人事」という感じ)、「きっと」ほどの思い入れは表現できないかもしれません(^^;。個人の語感は微妙に違いますので、あくまで識者ではないわたしの感想ですが(^^;;。→わたしもだんだんわけがわからなくなってきました(^^;。「アンコールフランス語」のテキストでは、そっけなく「きっと」で済ますのではなくて、確かに学習者に誤解を与えないように何か説明が欲しかったという気はしますね(6/18 08:03)。
chez_toi |  2009.06.17(水) 17:41 |  URL |  【コメント編集】

■franc-tireurさん

コメントありがとうございました。 考えれば考えるほど、良く分からない・・という感じなので、結局私の中ではスッキリ解決はしないのですが、現時点で思うことを書かせて頂きます(^^ゞ
franc-tireurさんもご指摘のように、もし事実を知っていて100%確信があったら、余計な副詞表現は混ぜずに書く方が自然だと思います。これは日本語でもそうですよね? ということは逆に、「疑いなく」のような表現は、あくまで話者が疑いを持っていないという主観であって、必ずしも事実とイコールではなくても良いような・・。だとするとsans douteとsans aucun douteの違いは話し手の確信度の違いってことになるようにも思えるのですが。。
こんなことをいつまでも悩んでないで、もっとちゃんと仏検の勉強しろ、って思わず自分にツッコミを入れたくなります(^^ゞ
maria |  2009.06.18(木) 11:42 |  URL |  【コメント編集】

■chez_toiさん

ブログで詳しく取り上げていただいてありがとうございました。(私の記事でも追記でリンクを張らせて頂きました)

chez_toiさんもブログで同じようなことを書かれていましたが、私が仏検公式問題集の解説を通して「sans douteは英語のwithout doubtとは違う」と知ったときには結構衝撃でした。☆この件について結論は出ませんが(^^ゞ、でも英語や他の言語を知っている人がsans douteを見たら同じ意味を類推するのが普通だと思うので、「フランス語では違うんだよ」と注意を促すという指導が私は大事ではないかな・・と思うのです。「きっと」という訳語では、英語や他の言語と同じ表現だと思ってしまいます。(少なくとも私は二回ともそう思い込んでました(^^ゞ)☆chez_toiさんが追記で書いてくださったように、あくまで入門者用の語学テキストですから、日本語訳の自然さよりも「語彙の意味を正確に生徒達に教える」方に重点を置くべきだったと私は思います。
今回の件では、フランス語よりもむしろ日本語の難しさ・微妙さを実感してしまいました(笑)
maria |  2009.06.18(木) 11:54 |  URL |  【コメント編集】

■No title

なるほどなるほど。そう言われると確かにそうかもしれません。100%事実ってことではなく、話し手の主観の程度のほうが正しいのかもしれません。すいません、稚拙な私の推論で混乱しませんように…。
こういうことでしっかり悩むほうが、あとあとの為にいいと思いますよ。私はどうも深く考えないで流すタイプなので駄目なのかも(爆!

ちなみに、chez-toiさんのブログのほうにコメントを書いたあとでいまここを読んでさらにコメントしている私ですが^^、プチロワ仏和でさらに下記の例文をひっぱってきました。

C'est sans aucun doute le meilleur moyen.
それは間違いなく最良の方法だ。

Ce tableau est sans aucun doute un chef-d'oeuvre.
この絵は確かに傑作だ。

うーん。100%事実でなくても、話し手がそうだと確信できている場合(かつ容易に他人がそれを明らかに否定できない場合?)に使えそうですね。sans doute の構文は、話し手がそれを使った後に、他人または事後にその内容が簡単にくつがえされる可能性がある、ということかな?

落ち着いてこの点に注意しながら、レベルが上がったら将来またしっかり考えてみたい問題ですね。
うーん、さらに引きずってすいません!
franc-tireur |  2009.06.18(木) 12:59 |  URL |  【コメント編集】

■franc-tireurさん

再コメントありがとうございます。
私はこうやって「あれこれ悩む」のが嫌いじゃないので(笑)、納得が行くまでいつまでも考えてしまいますが、こちらこそ面倒なことに巻き込んでしまったようで申し訳ないです(^^ゞ
「きっと」という日本語にも、「sans doute」というフランス語にも、意味の幅がずいぶんありそうな気がしますね。レベルが上がったら是非また考察してみたいです(笑)
maria |  2009.06.18(木) 13:52 |  URL |  【コメント編集】

■ありがとうございました

いえ、とんでもないです。とてもいい勉強になりました。
ありがとうございました。
franc-tireur |  2009.06.18(木) 19:22 |  URL |  【コメント編集】

■franc-tireurさん

最初に頂いたコメントが、色々と考えるキッカケになりました。感謝!
これでsans douteとsans aucun douteの違いはしっかりと記憶に刻み込まれたと思います(笑)
maria |  2009.06.19(金) 06:08 |  URL |  【コメント編集】

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